STORY

ワタシ的管釣り用の
道具とは

ワタシ的管釣り用の道具とは

管理釣り場で思い思いに竿を振るフィッシャーたち。新しいロッドの試し振りの人、キャスティングの練習に勤しむビギナー,ちょい釣りで来てるであろう地元ライクな人。装備や服装は、釣り場に来る目的だけじゃなくその人の趣味趣向やスタイルも出るから面白い。

 

ウェアは機能と
ルックスのバランスが大切

  • トレッキング
  • テンカラ専用ウェア

釣りはトレッキングやその他のアクティビティと同じくウェアリングが非常に重要である。人類史においても釣りの歴史は古いため、長時間快適に釣りを楽しむためのギミックや、危険な水場で命を守るための機能など、専用のウェアも進化を続けているのだ。
ワタシはファッションブランド発のテンカラ専用ウェアを好んで着用している。もちろん釣りブランドのものを着ることも多いが、長年アウトドアとファッションという業界にドップリ浸かってきたのもあり、自分のフィッシングスタイルと雰囲気に合うアイテム選びをしていて自然とそうなった。外遊びするのにも、どうせならファッションも楽しみたいという思いが強い。
身にまとうカラーは都会的に見える黒がお気に入りだが、スズメバチの標的になりやすいし、万が一渓流で動けなくなった時に見つかりにくいのであまりオススメはしない。

 

初卸のSHIMANO
「テンカラBBキット」

SHIMANO「テンカラBBキット」

手持ちの竿は、テンカラ~フライロッドに限らず全てタックルバッグに詰め込んである。といっても5本しか持っていないのだが、自然渓流に行く際はトラブル用の予備竿も入れて2本は必ず携行することにしている。

  • テンカラフルキット
  • テンカラ専用ウェア

最近SHIMANOの「テンカラBBキット」を近所の上州屋でゲットしたので初卸し。監修がテンカラ大王の異名を持つ石垣先生なのもあり、即買いだった。竿、ライン、毛バリがセットされたテンカラフルキットである。
いざテンカラを始めてみて最初に当たる壁が、竿とラインの選び方だ。バランスが取れていないとキャスティングが難しく、釣りが楽しいものではなくなってしまうのである。
初心者でも簡単にキャスティングすることのできるテンカラBBは、かなりバランスの良いセットだと言えるだろう。

 

道具は
「気分がアガる」モノも
入れたい

  • レザーのフライケース
  • ランヤード

チョイ打ちの時はスリングバッグなどは持ち込まず、フライフィッシング用のランヤードを使っている。レザーのフライケース入れ付きなので、ネックレスタイプよりかなり重い。コイツを1日つけて自然渓流にいたら首が凝ってしょうがないが、渓流釣りはイチイチ道具がかっこいいので、「軽量」とか「機能的」とかいうワードを超えて手にとってしまうもモノもある。

レインウェアならナイロンよりも60/40クロスの方が佇まいがいいし、時計は自動巻きより手巻きの方が腕に馴染む、クルマならEVよりマニュアルのガソリン車の方が移動手段としては不便だが、運転する楽しみは格段上に感じる。もちろん好みの問題といえばそうなのだが、たたの便利な道具よりも、愛すべき相棒のようなアイテムに囲まれていたいのだ。

 

人と一緒で味が出る

ハット、フライケース、ロッド、タモ網、ランヤード

左:ハット
かれこれ7~8年かぶり続けているBARBOUR(バブアー)のクラッシャブルHAT。もうとっくに撥水加工は落ちているが、ヴィンテージのようなやれ感が気に入って釣りの時は手放せないでいる。

下:フライケース
つるや道具店のオリジナル。店主に受けた説明ではかりんの木だったと思うが、忘れてしまった。木製なのでプラケースよりは重量がある。店頭で見つけて、ジャケ買いに近い気分で即買いした。

左中:ロッド
無事、今回の撮影で入魂することができたSHIMANOの「テンカラBBキット」。ロッド、ライン、ハリス、毛バリのフルコンセットが嬉しい。長さは3.3mで汎用性が高く、6:4の胴調子でとにかく振りやすいロッドだ。ビギナーだけでなく渓流好きの予備竿としてもオススメである。

中央:タモ網
渓流釣りを始めて真っ先に購入したのがこちら。タイダイのネットがかっこいいSOUTH2WEST8のランディングネットは、天然素材を使用したハンドメイドのアイテムだ。チークやローズウッドなどの銘木に、鹿の角を大胆にあしらった逸品。

右:ランヤード
アメリカでフライフィッシング用ギアを作る「ゴーツェン」というブランドのモノ。レザーは水に弱いし、使い込むと伸びてくるのでホールドしているフライケースがなくなることもあるが、コイツを身につけたい欲の方が勝ってしまうから不思議である。


今のアクティビティの世界ではUL系が跋扈する中、あえてヘビーデューティーなモノに目を向けるのもまた粋なものである。極論、自分のフィッシングスタイルとライフスタイルが確立しているなら、それに沿ったモノが正義ということだろう。釣りも道具も服装も、移動する時のクルマも全て楽しみたいという欲張りアングラーはワタシだけではないはずだ。