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私の大好きな
冬キャンプ

私の大好きな冬キャンプ

春夏秋、スリーシーズンのアウトドアと思われがちなキャンプ。実は好き者ほど、そのオンシーズンは冬。埼玉県はときがわ町でキャンプ民泊「NONIWA」を営む青木氏もそのひとり。今回は青木氏に冬キャンプや、ときがわ町の魅力を語ってもらった。

 

気づいたら広がっていた
アウトドアの仕事

アウトドアの仕事

「NONIWAをキャンプ×民泊としたのは、キャンプというカルチャーをもっと日常の延長線上にしたいから。キャンプをするにあたって不安な人も多い。そういった問題を解決したくてNONIWAを立ち上げました。」

「キャンプ民泊を運営していたら、けっこうキャンプを教えてほしいという人は多くて。そこでここNONIWAで、キャンプのレクチャーを始めました。と言っても僕もキャンプを始めたのは妻と結婚してから。妻から、結婚したら一緒にキャンプするでしょ?と言われたときはびっくりしました…彼女の家庭はファミリーキャンプをするのがカルチャーとして根付いていたんですよね。それってすごくいいなと僕は思っていて。」

ときがわ町に

「僕はときがわ町をアウトドアで活気湧く町にしたい。実は僕も妻も出身は別々の移住組です。都心で生活しているうちにもっとリラックスして暮らしたくなったんですよね。移住先を探していたら縁があって、ときがわ町に決めました。

なぜ、大自然に囲まれた村ではなく、埼玉県にある里山を選んだのか。まずは都心からのアクセスが優れていること。東京から1時間ちょっとで来られる立地条件は、リモートワークや2拠点生活が普及してきたいまだからこそ最適なはず。気軽に自然と触れ合え、アウトドアが楽しめる環境なんです。

次に大自然過ぎない里山なこと。厳しすぎる自然環境に置かれている町や村だとヒトと自然の境界線がすごくハッキリしていると僕は考えていて。反対に里山はその境界線が曖昧でシームレスになっています。自然がより身近に感じられる、まさしく「共生」なのかなと。個人的には里山こそ日本の原風景だと思っています。」

 

アウトドアの裾野を
広げ続けている青木氏が

冬キャンプを
レクチャーしているのは?

青木氏

「冬キャンプは必要な装備が多い。時に氷点下に達することもある野外で過ごすわけだし、何となくではなく、しっかり準備してから行くのをおすすめします。わからないことや不安なことは是非とも僕に聞いてください。NONIWAはそのための場所でもあります!」

あと、キャンプの練習や買ったばかりのキャンプ道具を使ってみたいという人にも。こっそり練習すれば、本番でドヤ顔できますね…(笑)

 

忘れられない失敗も…

失敗談

「キャンプを始めたての頃、冬前に長野県でキャンプをしたんですよね。そのときは初心者なので知識も道具も乏しく…スリーシーズン用の寝袋とテントのみという装備でした。銀マットもグランドシートもなし。テントの中は結露と底冷えの嵐で寒すぎて!ロクに寝ることもできず…それでも何とか朝日が昇るまでは耐えました。太陽をあんなに有難く感じたのは初めてかもしれないです。」

 

冬の魅力はやはり
焚き火

暖房器具

「冬キャンプの醍醐味はやはり焚き火です。暖房器具が使えるテント内ならまだしも、外で過ごす時間は焚き火の炎がないと落ち着いてくつろげません。それに、焚き火がなくても過ごせる夏とは違い、冬は自ずと焚き火に人が集まってきます。そうやって焚き火に集まって来た人たちと団らんするのが好きなんですよね。」

昼夜関係なく焚き火ができる

「それに冬は昼夜関係なく焚き火ができる。冬の寒い朝に起き抜けの状態からの焚き火も、身体の芯から暖まるようでたまりません。世間的にはまだまだキャンプのオンシーズンは夏。でも僕は冬もイイんだぞ!って発信し続けます。いずれは『キャンプって1年中できるよね。』と言われたいですね。」

青木氏の言葉通り、1年を通してキャンプシーンが賑わうのはアウトドアフリークとして最高なのは言うまでもないだろう。