STORY

「VACILAND」
SIDE STORY vol.1

「VACILAND」 SIDE STORY vol.1

以前こちらの記事でも紹介してもらった通り、僕らのライフスタイルは海と共にある。
葉山は暮らす人々がみな穏やかで明るかったり、時間の流れが遅く感じたり……。都心のせわしなさとかけ離れた環境にいるのは、私も例に漏れず仕事が多忙を極めることからくる反動だろうか。
私同様、妻も仕事人間である。夫婦になると不思議なもので「そろそろ一息つきたいね」というタイミングもシンクロしたりする。
葉山からそう遠くない、けどいつもとちょっと違った海に車を走らせた。

 

藪漕ぎした先は

山 山

葉山へ越す前は辻堂に住んでいた。海が目と鼻の先だったので、良くも悪くも、よりローカル感が強い。今は山側の地域なので、海との距離もちょうど良くなって居心地がいい。
山に行くようになったのも、愛犬のヒースを迎えてからだ。

稜線からの抜けは美しく、空も澄んでいる。パートナーと休日の過ごし方の価値観も合うなんて、ラッキーなことだ。

 

頂上じゃなくて過程

妻

サーフィンも、続けていると「いい波に乗る」ことが目的じゃなくなってきた。波と戯れると言えばいいのか、最近もっぱらスキンダイビングばかりになったのも、妻と海でじゃぶじゃぶするのがただただ幸せな時間だからかもしれない。
漫画みたいに頂上で深呼吸する妻の姿が、ただただ微笑ましかった。

広がっていく外遊びのカタチ

  • 初心者
  • 初心者


休みにとことんやりたいことを詰め込む欲張りスタイルな今日。正直、キャンプは完全に初心者。スキルはないけど、道具だけは立派なもので揃えたい。「立派」というのも色々だし、外遊びのスタイルが確立しているわけじゃないから基準が難しいけれど。
最近はアウトドアブームの影響もあってか、近所のリサイクル屋に大量に格安キャンプ用品がおいてある。リユースされるのはいいことなんだろうけど、せっかく買うなら一生ものを使いたい。

初心者

なんてキャンプマスターみたいなことをぼんやり考えていたら、煙に目がやられてしまった。薪割りから焚き火まで鼻息荒くしてやってはみたものの、そう簡単にはいかないものである。キャンプはイージーだと思ってたけど、突き詰めたら奥が深いんだろうな。流石に見かねた妻が手伝ってくれた。

 

仕事も遊びも

休息

忙しいのはみんな一緒だ。働き詰めな時には「今日は休んじゃおっか」なんて思い切りと自愛も大切な気がする。日々頑張っているからこそ、束の間の休息の瞬間瞬間も大事にできるし、新しい経験にも前のめりで突っ込んでいく生命力がついてくる。

僕ら以外誰もいない海辺。波の音と僕らの笑い声だけが響く世界で、「今を全力で楽しむ」ということ以外なにもない時間が過ぎ去っていく。