STORY
SHIMANOの
新作アパレルを着て、
ただかっこつけた件

高校生の時にファッションに夢中になったのは、女の子からモテるため。そこから倍ぐらいの年を経て、三十路になった僕は変わらず服が好きだけど、しばらく女子ウケとか関係なく自己満足のために服を着ている気がする。半年前に名古屋から東京に出てきたんだから、もっと血気盛んでいいはずと自分でも思わなくはないが……。
知識は広く浅く、得意なことは知ったかぶり。ミーハーのくせに人と違うのが好きだったりするのは、自己顕示欲と承認欲求の高さからだろう。最近はファッションコーディネートアプリでコーデを投稿するのにハマってて、友達にも教えていないけど実は結構フォロワーが増えてきている。いつもは三脚を立てて自撮りしてるけど、今回は思い切って知人のフォトグラファーに撮影を頼んでみた。
サッと羽織れるアウターは
やっぱり万能
精一杯背伸びしてディフェンダーなんかに乗っちゃって、キャンプを趣味にしちゃってるから、普段からアウトドアウェアを着ることが多い。いわゆるゴープコアってやつ。昔はこんなにアウトドアウェアを街で着る人なんて少なかったっていうけど、今の世の中、こんなに機能的で便利なものがあったらそりゃ着ちゃうだろう。雨除けにちょうどいい軽いソフトシェルは伸縮性もあって楽ちんだし、シーズン長く着れる。シンプルだし変に主張しないし「こういうのでいいんだよ」感は100点満点だ。
街でも自然でもというキャッチフレーズに辟易している風を装っているけど、なんだかんだ僕も大は小を兼ねると思って、ハイテクなものを選びがち。やっぱりシェルでしか作れない都会っぽいコーディネートってあるしさ。アウトドアウェアでブラックを着用しているのは、映り込みを気にするフォトグラファーか、きっと僕らみたいなカッコつけのためだろうし。シンプルなんだけど、シマノのゴアテックスジャケットは少し着丈が長いのがポイントだ。
よく考えたら春とか秋の着回し、シェルジャケットばっかりじゃん。思考停止してるわけじゃないんだけど、テーラードジャケットって柄でもないし、逆にスウェットパーカーとかは結局暑くなるし。やっぱりルックスも実用面でも軽量なアウターに軍配。うんうん。色とか素材で使い分けてるし、自分が信じたものを着ればいいよね。何気に淡いグレーって何にでも合うし、数あるブランドの中でもシマノを選ぶってのがツウっぽいでしょ?
結局、シンプルに
おしゃれに見えるのが
一番カッコいい
おしゃれって服というより人の雰囲気なのでは? 巷に溢れるファッションスナップをみているとそう思うことがある。だからこうしてカッコよく写真を撮ってもらっているのだ。洋服も人もブランディング。だとすれば好きな服を着て、自分のスタイルを出していけばいいのだ。「サイクリング&フィッシング」をテーマにしたグラフィックTは、こう見えて速乾やUVカットもあり。次キャンプにいく時も着ていこう。
サスペンダーファッションの
生みの第一人者に?
せっかくだから新しい着こなし提案をしてみようかな。エプロンやハンティングベストもファッションになる時代なんだ、サスペンダーパンツがおしゃれアイテムになってもいいじゃないか。ウェストハイなら見た目は普通のパンツと変わらないし、濡れないから雨の日のオーバーパンツとしても優秀。これが流行ったらZ世代のカリスマとして持てはやされる時代が来るぞ……って流石に無理があるか。釣り場ではカッコいいんだけどな。