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瀬戸内ブルーに癒されて

瀬戸内ブルーに癒されて

瀬戸内の美しい海を見るのが大好きだ。仕事の関係で香川に行くことが多いので、本州側からではなく四国側からの風景しか体験したことがないのだが。いつか岡山や広島からも見てみたい。
今回は仕事で訪れた先で寄り道サウナを体験してきた。世代は違えどフラットに付き合える関係性の3人。一仕事終えた後の「ととのい」は最高のリフレッシュとなった。

 

仕事と遊びはニコイチ

仕事と遊びはニコイチ

香川での仕事の時はもちろんうどんにピントが合っている。地元民がよく通うお店を教えてもらい、ひと通り体験したつもりだが、どこのお店も尋常じゃないくらいに美味しかった。地元名物を地元民がよく食べるという点でも、珍しい県だと思う。

うどんだけでもリピートしたいお店だらけなのに、魚もおすすめである。

春はサワラで、刺身もいいが塩焼きや押し寿司もうまい。夏には関東ではあまり知られていないマナガツオが有名で、特に照り焼きや煮付けで食べるのが好物だ。秋にはハマチやクロダイが、冬にはイイダコなんていう酒のあてにもってこいのタコ漁も盛んだ。

まさにプライベートビーチ

仕事を終えた後、サウナにすぐ入るのも勿体無かったので海岸まで降りて行くことにした。誰もいない、まさにプライベートビーチだ。遠浅で遊びやすく、砂も海岸線も美しかった。仕事で来ているので流石にタックルは持参していない。童心に帰ってひたすら海水浴を楽しんだ。

もちろん釣りができないという理由だけではなく、この後のサウナのためでもある。仕事である程度疲れているところをあえて水遊びをして、リフレッシュしたい欲を極限まで高めたのである。

 

時はきた

いざサ室へ

いざサ室(サウナ室)へピットイン。

「あつッ」声に出さずとも、同時に入った3人それぞれが顔を見合わせた。驚きから喜びの表情へ変わる。スパや温泉、サウナ専門施設と違って、アウトドア系サウナは高温になりにくいものも多い。正直今回の独立系サウナボックスも、室内の窓から瀬戸内が見れるくらいの期待しかなかった。それがどうだろう、しっかり汗をかけそうなのは嬉しい誤算だ。なんでも劣化しにくい地元の高級木材と断熱材を組み合わせたハイブリッドサウナだそうだ。

  • サウナ
  • サウナ



最近は仕事が忙しくなかなか行けていないが、多い時で月15〜30回ほどサウナに通うサウナーの私としては、入室してすぐ「絶対ととのえる」と確信した。仕事と海水浴が準備運動のような扱いになってしまうが、サウナではあらゆる雑念が振り払われるのも心地いい。そして大事なのはこの後の水風呂だ。個人の好みにもよるが、水風呂はサウナの温度とのバランスが大切なポイントである。高温のサウナであれば冷たい水が、80度くらいのコンフォートサウナであれば冷たさは控えめに。

水風呂

この施設のバランスは絶妙だった。サ室は100度ほどをキープしたまま、水の温度は深みのある地下水で17度ほど。そして視線の先には瀬戸内ブルーの海が広がる。「こりゃたまらん」なんて表現が最適かもしれない。もはや道中の飛行機での会話や今日こなしてきた仕事、海水浴のことすら数日前のことのようにまどろんだ意識の中にいる。

ととのう

サウナは自律神経が整ったり、血流が良くなるなど心身ともに健康促進効果があるとされている。「ととのう」という部分については科学的なエビデンスはないようだが、サウナー間では「ととのった」「ととのえなかった」が共通言語なっている。

ともあれ思い思いに自分のペースでサウナと水風呂、外気浴を最高のロケーションで楽しむという贅沢を存分に味わった。

外気浴

思い切り仕事して、思い切り遊ぶ。みんなそうしたいと思ってはいるが、遊びに関しては現実問題、なかなか時間がなくて出来ないものである。そんな人にこそサウナを勧めたい。仕事帰りにサクッと寄ることができるし、銭湯であれば入浴とセットでも1000円を切る施設も多い。

このまま眠りにつきたいところだが、飛行機の時間も迫っているので帰路に着く。仲間といい仕事をして、きれいな海で遊んで、地元の美味しいものを食べて、サウナでととのう。ほぼ遊んだようにしか見えないが、激務続きだと体がもたない。こういう日もあっていいだろう。さあ、明日からまた頑張れそうだ。