STORY

お気に入りの家と
マイホームリバー

お気に入りの家とマイホームリバー

いつも通りの平和な週末。妻と2人の娘、息子と僕の5人は結構家が好きだから、終日家で過ごすのも全然苦にならない。土日のどちらかはショッピングモールなんかに行って、一日は家でのんびり過ごすのがお決まりのパターン。家族揃ってキャンプに行くこともあるけど、外遊びに女子チームを誘い出すのは結構大変なのだ。
一方の息子は、ゲームをするとき以外はじっとしていられないタチ。だから一緒に外に遊びに出かけることも多く、息子の誘いに付き合ったり、逆に息子をダシにして釣りに出かけたり。お互いを利用しながら、休日を過ごしている。

 

自由でいられる家での暮らし

自由でいられる家での暮らし

小一になる次娘が生まれた時に建てたから、この家に住んでもう6年。最初はがらんどうだった家も、モノで溢れて壁にもいろいろかかってたりする。友人の設計士にお願いしてわがままを聞いてもらったこの家は、「許せる暮らし」がコンセプト。傷ついたり、子どもに落書きされても気にせず、それを味として楽しめるよう、屋内の壁や床も構造用合板そのままの仕上げにしてもらった。

そのおかげで気軽に壁にビスを打ったりできるから、ここに棚があったら良いなと思ったらすぐ棚を作ってしまうし、チャリのラックを壁につけたり、僕自身も自由にやらせてもらっている。

  • 自由な家の壁
  • 自由な家の壁



結構自由に育てているだけあって、子どもたちも奔放で好きなことにまっすぐ。フリーでイラストレーターをしている妻の血か、グラフィックデザインをしている僕の影響か、ただ単にアニメ好きなだけか、中一の長女・夏響はお絵描きが上手。彼女はバドミントン部を辞めて美術部に入ろうと計画中。小六の息子・創太郎は釣りとBMXに夢中で、次女・ひなたはとにかくおてんばだ。

同年代の親たちのなかには、子どもの部活やスポ少、習いごとで土日も忙しいって人もいるけれど、うちの場合はあんまり関係なし。友達の家に遊びに行ったりするものの、比較的家族で過ごす時間が多いんじゃないだろうか。


子どもたちとの暮らし

今日はなんてことない、いつもの日曜日。長い夏が終わってようやく涼しくなったから、午前中を使って衣替え。妻はその労をねぎらってか、昼ごはんにタコスを用意していた。暑くもなく寒くもない気持ち良い気温だったから「たまにはウッドデッキで食べようよ」と提案し、僕もテーブルと椅子を出してみた。家の裏手に張り出した広いウッドデッキは、我が家の自慢のスペース。プライベート感もあってBBQをするのもいいし、DIYするときはここで木材をカットしたりと大活躍。だけどここ数ヶ月は放置しちゃっていた。

  • 子どもたちとの暮らし
  • 子どもたちとの暮らし



久しぶりに外で食べるランチに喜ぶ子どもたち。こうして庭でご飯を食べれるってのも、郊外暮らしの特権。東京だけど東京っぽくない八王子に家を構えたのは、何かの縁があったわけでなく、ただ単純に条件が合ったから。吉祥寺にある事務所に通えるよう、中央線沿線で土地を探していったら、どんどん下ってここまでたどり着いただけなんだけど……。でも結果的に、家族が暮らす場所としては良い選択をしたように思う。

 

釣りに目覚めた息子の存在

妻と一緒

僕の職場は釣り好きが多くて会社のレクリエーションで船釣りに行くこともあったので、いつの間にか僕の趣味も釣りになっていた。気がついたら釣具も増えて、ルアー作りにも手を出したりする始末。そんなんだから、妻や家族に申し訳ないと思いつつたまに1人で釣りに行っていた。しかし、この夏休みに連れて行った海釣りで、突然創太郎が釣りにハマり、最近は毎週釣りに連れて行けとせがむまでになってきた。ネンブツダイやキタマクラとか外道ばかりしか釣れなかったのに、なぜハマったのかは僕にはわからないが……。

なんにせよ、こちらとしては好都合。僕は肩身の狭いソロアングラーだったが、息子という免罪符を得て大手を振って釣りに行けるようになった。どうせうちの女性陣は家にいるのが好きなんだし、今のこの状態を享受させていただこう。

釣具
釣具

朝が早いこの趣味を成立させるうえで、釣りに行く場所は重要だ。家が八王子だから、海より川や湖のほうが行きやすい。海釣りで釣りに目覚めたけれど、淡水釣りに誘導しなくてはと、この間はバス釣りに行ってきた。ちょうど西湖でキャンプとバス釣りのイベントがあったので参加したのだが、創太郎はトップウォーターで見事バスを釣り上げ、まんまと僕の思惑通りに事が進んだ。

漫画しか読まなかった息子が最近は魚の図鑑を自ら読むようになって、Youtubeで釣り動画をみたり、自発的に情報収集をしているようす。何かに打ち込めるものを見つけてくれて、僕もなんだか誇らしい。

息子が最近は魚の図鑑を自ら読むようになった

ありがたいことに、創太郎は魚種を問わずに釣りが好きみたいで、どこでも楽しんでくれる。先週は埼玉まで川バスを釣りに行ったけど、今週は家の近所にある小さな川で釣りをしようよと言い出した。数時間だけパッと行って帰ってこれる手軽な雑魚釣りは、こんなのんびりとした日曜日にはちょうど良い遊び。遠出しなくても楽しめる自然がある場所に家を建てて本当に良かったと思う。

 

当たり前に
釣りができる幸せな日々

散歩に行く

散歩に行くと察した犬のように、釣りに出かける息子は明らかにテンションがあがる。先日、小六にしては相当上等な入門タックルを誕生日プレゼントして以来、ずっとこんな調子。誇らしげにロッドケースを肩にかけた息子とコンビニまで行き、エサの魚肉ソーセージを調達。家から徒歩10分もしないくらいで、いつものポイントにたどり着いた。

息子と釣り
息子と釣り

この川にいるのはウグイやオイカワ、カワムツといったいわゆるハヤ系で、コイも泳いでいる。試しに撒き餌をしてみたら、水中で餌が左右に揺れたから、結構みなさん食い気があるようだ。さっそく、マイタックルを使いたくてしょうがない創太郎のために、針とウキをセットしてあげて、釣りを開始。前まで使っていた延べ竿は僕の担当となる。

ここでの釣りの良いところは、サイズは小さいながら入れ食い状態なところ。創太郎の第一投目も、一瞬でウキが水中に吸い込まれ、10cmほどのウグイが釣れた。

息子と釣り

以前来たときは針が大きくてなかなか釣れなかったので、その教訓を活かして針を小さくしたのが功を奏したみたい。その後も、投げ入れたら一分も待たずに釣れてしまった。

僕のようにサイズや魚種、釣り方を選ぶようになってしまったスレた大人からすれば、この川はお酒のアテの甘露煮にする小魚釣りのポイントという認識。だけど釣りあげるという体験自体が楽しい子どもには、天国のような遊び場かもしれない。

  • 息子と釣り
  • 息子と釣り



見釣りをしたいと橋の歩道に移動し、けっこう大物も釣れて上機嫌な創太郎。「今週は、釣りをやったことない友達に釣りを教えてあげるんだ」と得意げに話している。ちょっと前までは釣りになんて見向きもしなかったのに、子どもって不思議なもんだ。なんにせよ僕にとっては好都合。僕と遊んでくれなくなる反抗期が来るまでは、こうして一緒に釣りに出かけよう。

息子と釣り