STORY

釣り人ファミリーの
房総ライフ

釣り人ファミリーの房総ライフ

寝ても覚めても釣りのことを考えている自分と、それを許してくれる釣りに寛大な妻。そして、魚のおもちゃや絵本を与えられ、英才教育を受けている我らが息子。これから長く続いていく人生をより心地よく過ごせるように、そんな願いを込めて建てた新居は今のところ申し分なし。まだまだ手を加えたいところはあるけれど、ここでの暮らしはとても気に入っている。

 

海にも近い最高の新居

海にも近い最高の新居

今日はよくある我が家の土曜日のスケジュール。朝から南房総の磯に立って、昼頃に自宅に戻る。混んでなければ片道50分もあれば帰って来れる、この釣り場との距離感が袖ヶ浦に家を持った理由だ。東京の職場に苦労なく通える距離なんだけど、ちゃんとご近所付き合いもある、程よい田舎感。引っ越してきてから気がついたのは、周りも子持ちのファミリーばかりだということ。息子にもたくさんの幼馴染ができそうで、本当にここに越してきて良かったと思っている。


越してきて良かった

新居に移り住んだのはほんの数ヶ月前なのに、もうすっかりここでの暮らしも板についたように思う。出産、子育て、引っ越しと妻にとっても慌ただしい一年だったはずだけど、行動派の彼女はパワフルで、徐々に職場にも復帰。仕事も私生活も楽しんでいるようだ。


行動派の妻はパワフル

今日は久しぶりに南房総の釣り場まで迎えにきてくれて、帰りしなに一緒に食材の買い出しをしてきた。ここのインターの近くには道の駅がいくつもあるし、新鮮でリーズナブルな地元野菜を調達するにはうってつけ。基本は釣った魚で食卓が満たされているから、店で魚を買うことはないけど、やっぱり魚も安い。自分がいろんなコストをかけて釣った魚の、コスパの悪さを感じなくはない。

コスパの良い魚

だけどやっぱり、魚との駆け引きを楽しみ、自分が釣った魚を料理するって行為が好きなんだから仕方なし。それに、新居の軒下に魚の下処理やタックルを洗うための屋外シンクまで設置したんだから、いまさら後には引けない。自分はこうやって釣りと、魚と付き合っていくと決めたんだ。

 

住まいを作り上げる喜び

住まいを作り上げる喜び

そんなガーデンシンクを設けることができたのも、納得できるマイホームにできたのも、住宅関係の仕事をしている妻のおかげ。ウォークスルーの土間玄関、ダイニングからアクセスできるデッキ、料理がしやすい高めのアイランドキッチン、吹き抜けのリビング、階段下のヌック空間……。せっかくの注文住宅だからと、色んな家を見てきた彼女のアイデアが随所に取り入れられている。

釣り部屋

住まいづくりに奮闘する妻を横目にこの釣り道楽が考えていたのは、タックルがずらりと並ぶ釣り部屋の構想。我が家を担当してくれた建築士さんに無理を言って、あえて何もないスケルトンの土間スペースを作ってもらい、竣工後に棚柱を使って自分で棚を作り、ロッドラックやルアーラックを設置した。

住宅関係の妻と毛色は違うものの、自分もディスプレイ業界に身を置いているから、空間作りには割とこだわりたいタイプ……のはずなんだけど、壁面の合板は塗装するのが面倒になってそのまま。いかにシステマチックに使えるかにフォーカスしている。

  • 秘密基地
  • 道具のメンテ

この6畳ほどの土間スペースはモルタル仕上げで、土足でたちいれる仕様。自分にとっての秘密基地で、釣りに行く前の晩にこもって道具のメンテとパッキングを行い、すぐに出かけられるように準備をしている。玄関を通らず外に出れる勝手口があるというのもポイントだ。

 

こけら落としの魚パーティ

こけら落としの魚パーティ

タックルやウェアを洗っているうちに、空がオレンジ色に変わってきた。秋の日はつるべ落とし……今朝釣ったワラサとツムブリを調理していく。

腰に負担がかからぬよう、高めのキッチンにしたのは夫婦ふたりの要望。自分は父子家庭で育ったこともあって料理はよくするし、釣ってきた魚も自ら捌く。釣った分だけ捌く手間も増える難儀な趣味だと自分でも思うけど、こうして魚を下ろしている時間も嫌いじゃない。

  • 家族3人で乾杯
  • 晩秋の夜にいつも通り魚を食べる

引っ越して来たのが寒くなってからだったから、そういえばデッキをちゃんと活用してない。そんなことを思い出したから、今日はいつもと趣向を変えて外で食べてみる。アクアパッツァと刺身という謎の組み合わせでも、こういうのはノリと気分が大事なんだ。

うん。ウチのデッキのこけら落としは、やっぱり魚パーティーで然るべき。家族3人で乾杯して、いつも通り魚を食べて、晩秋の夜を楽しんだ。

晩秋の夜