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釣りだけじゃ
もったいない。
日常にも機能する
アクティブ派のための服

釣りだけじゃもったいない。日常にも機能するアクティブ派のための服

結局、アウトドアウェアってものは、流行り廃りではなく機能性や快適性で選んで、自分の好きなように着るべきもの。真摯なモノづくりをしているブランドならデザインさえもそれ相応に仕上げてくるし、ファッション性はあとからついてくるのだ。
ということで、今回は2024年秋冬シーズンに展開されているシマノの最新ウェアをピックアップ。プレス会社にてシマノのアパレルをPRしているワタクシ小濱が、実際に着用してその使い心地を確かめた。

 

ソフトシェルは
真の万能選手

回り出す歯車

ブームが過ぎ去ったのか、当たり前になったのか、「アーバンアウトドア」や「コープコア」って言葉はいつの間にかあんまり聞かれなくなった。私自身、ラクだしスタイルも好きだから、いつでもアウトドアウェアを街でも着ているけど、確かに巷では以前のようにモードっぽくアウトドアウェアを着ている人が減っているように感じる。

むしろ最近は、ファッションに落とし込むのでなく、あえてアウトドア然としたコーディネートのほうがおしゃれって風潮がある気がするんだけど……この感覚を誰か共感してくれるだろうか?

オプティマル ジャケット

さて、釣具や自転車のギアで有名なシマノだが、毎シーズン機能的なフィッシングアパレルも取り揃えているのはご存知の通り。一部のプロフェッショナルなスーツなどを除けば、その多くがミニマムなデザインで、個人的にはいい意味でファッションに寄ってないところにも好感を持っている。

マウンテンバイクで走りながら着用した「オプティマル ジャケット」は、雨風から身体を守る撥水・防風・透湿機能を備えたソフトシェルジャケット。釣りだけでなく寒い時期のサイクリングに使うには最高で、裏にはグリッドフリースも備えているのでヒンヤリせず、保温性もバッチリだ。

暖かくて通気性も良いグリッドフリースは自分でも持っているが、ソフトシェル生地と合わせた2層構造の生地だと1枚でこんなにも守備範囲が広くなるのかと、目からウロコが落ちた。

フード付きジャケット

同じくそのフード付きタイプもあって、こちらは釣りをしながら着用してみた。さっきマウンテンバイクに跨っている間は気にしてなかったけど、ジャケット同様に袖の内側がストレッチ性の高い2枚袖になっているのは、腕を上げる動作をラクにするためのものだったと気付く。しっかり外気から守られている感はありつつもハードシェルみたいなゴワゴワ感もないし、キャストするときのスムーズさは段違い。釣りにソフトシェルは大正解なのだ。

立体的なパターンを採用したフードデザイン

さらに、立体的なパターンを採用したフードデザインにも、シマノのエンジニアリング魂が感じられる。フード開口部と後頭部にドローコードを設けて細かくシルエット調節できるだけでなく、頭の形状に沿うよう多面的にパネルを配置し、立体的な構造を実現。こうした工夫が風によるバタつきを抑えて冷気の侵入を防ぎ、そして視界の確保も可能にしているのだ。

 

カジュアルデザインの
新作キャップも登場

カジュアルデザインの新作キャップも登場

餅は餅屋であるように、釣りは釣り具メーカーの専用品が一番。そう思わされる一方で、タウンユースで使える可愛いアイテムを出しているのもシマノのにくいところ。ウール混で暖かなニットキャップなんて、その代表格である。

ご覧ください、この魚の尾ビレが描かれたオリジナルの織りネームを。 街でこのニットキャップを被っている女子を見かけたら、なんだかドキッとしてしまいそうだ。

シマノの帽子

実は帽子類は、シマノのアパレルのなかでも展開数も多い隠れた定番アイテム。シマノLOVERのみなさんにはロゴキャップも人気だが、こんな刺繍ワッペンのモデルもかっこいい。フライフィッシングはやったことがないけど、このフライがモチーフのほうも魅力的。コーデュロイ生地は秋冬のカジュアルコーデに合わせやすく、サイドに飾られたスプーンもアクセントになっている。

 

ガシガシつかる、
シマノのTシャツ

ガシガシつかる、シマノのTシャツ

釣りをテーマにしたアイコニックな小物から、機能素材も使った釣りに便利なウェアまで、意外と幅広いアイテムを展開しているシマノ。そのラインナップのなかではちょっと地味な存在だけど、インナーも侮ってはいけない。この日ずっと着ていたロンTは、コットンライクでソフトな肌触りを持ちつつも、吸水速乾とUVカット機能もあり、野外での活動にもピッタリ。厚すぎず薄すぎない、一枚で快適に着られる生地感に仕上げられている。

シマノロゴ

定番のシマノロゴは、フロントだけでなく背面にもプリント。さらに衿元に注目すると、丈夫で伸びにくいバインダーネック襟を採用していることがわかる。年齢的に首元がヨレたTシャツを着るのはちょっと気になるけど、これならしっかりしていて、普段使いにも安心してヘビーユースできそうだ。

それに冬場のインナーって結構重要で、寒い日にダウンジャケットを着て外に出たはよいものの、電車に乗ったら暑くて汗をかいちゃった……なんてこともあるから、ベーシックなロンTにも吸水速乾があるのは本当にありがたい!

 

走攻守、三拍子揃った、
釣り用ダウンジャケット

走攻守、三拍子揃った、釣り用ダウンジャケット

最後に着てみたのは、今期新登場の「テックダウン ジャケット」。速乾性を重視して化繊中綿のアウターを多く展開しているシマノでは珍しいダウンを使ったモデルで、ミドルレイヤーとアウターの両方の役目をになってくれる一着。

シマノのラインナップのなかでも一際目立っていたイエローのジャケットは、外で着てみると意外にも派手な感じはなし。摩擦に強い生地に切り替えされている肩部分のブラックがうまく全体を引き締めているのか、スッキリとしたシルエットで街着としても悪くなさそうだ。

保温性を優先すると中綿の量が増えたり、生地も厚くなったりするため、どうしても動きの自由度が制限されてしまうもの。しかしシマノは立体的なパターンを採ることで腕の動きに自由度を確保し、ミドルレイヤーとして使えるタイトフィットを実現させたのだった。

ダウンジャケット

このテックダウンジャケットは、腕の中綿に濡れても保温性が損なわれにくい化繊素材を採用し、胴体部分には800FPの高品質ホワイトダックダウンをパッキング。さらに、冬の釣り場でアングラーの身体を温めるため、カーボン糸を用いた赤外線保温を実現する裏地を採用。この特殊な蓄熱素材があることで、衣服内の温度を約2〜3度も高くキープしてくれるらしい。

ときには寒風が吹き荒む過酷な冬場のフィールドにおいて、いかに環境に左右されず快適に過ごすことができるか。この秋から釣りを始めた私にとって、この冬の防寒対策は悩みの種だったが、このダウンジャケットはその悩みを解決するための頼れるキーアイテムとなりそうだ。